ビタミンとミネラルの違いについて解説します

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ビタミンもミネラルも、健康の維持・増進に不可欠な栄養素であることは共通していますが、決定的な違いが一つあります。それが構造です。

ミネラルは元素と呼ばれる状態で存在していて、それはイコール単独で存在していることを表しています。たとえばCa(カルシウム)とかFe(鉄)とかNa(ナトリウム)ですね。ほかのどのような成分ともくっついていません。

それに対してビタミンはというと、いくつかの元素が繋ぎ合わさった状態の事を言い、たとえばビタミンCの場合はC(炭素)とO(酸素)とH(水素)などがくっついている状態を指します。このとき元素同士を繋げている接着剤のような役割を果たす栄養素があり、それが「酵素」になります。

 

そして殆どのビタミンとミネラルは体内で生み出すことが出来ないため、食事によって補わないと必ず栄養不足に陥ってしまいますが、ビタミンB群やDに関しては生成に必要な酵素が体内で作れるので、原材料になる元素さえ不足していなければ食事で摂取しなくてもある程度体の中で作り出すことが出来ます。そういう理由から栄養学的には「ビタミンよりミネラルの方が重要」という風に考えられています。

 

他にもビタミンとミネラルには違いがあって、単独で存在するミネラルは「別の物質に変化する」ということは有りませんが、酵素で繋がっているビタミンは「消化」によって分解され、他の栄養素に作り替えが行われたりするほか、加熱されることによって酵素が破壊されてしまい、結合が断たれてビタミンとして存続できなくなって(元素に戻ってしまう)しまったりします。

 

  • 壊れたり変化しないのがミネラル
  • 壊れやすく変化・変性しやすい非常にデリケートな栄養素がビタミン

超簡単にまとめるとこういう事になります。

 

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