油(脂)の分解能力が落ちると便の色が黒くなります

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油(脂)の分解を行うのは、肝臓で分泌される消化液の「胆汁」です。油(脂)を栄養素として吸収できるのはこの胆汁によって油(脂)が分解されるお陰ですし、また体内の古い油(脂)の中には油溶性の毒素が蓄積していると言われていますが、その毒素を排泄できるのも胆汁が油(脂)を分解してくれているお陰です。さらに胆汁は苦みのある刺激物で腸を動かす作用もあり、便秘にも大きく関係していることでも知られている液体です。

そしてこの胆汁は非常に濃い黄色をした液体なので、必要量しっかり分泌できていればその色が便について便が黄色っぽくなります。「健康な便はバナナ色」と言いますが、その黄色が胆汁の色になります。

反対に便の色が黒っぽい、若しくは黄色系の色が見られない場合は、胆汁の分泌量が少なく、油(脂)の分解能力、油溶性毒素の排泄能力、腸の蠕動能力が落ちているサインという事になります。

胆汁は、分泌機関である肝機能を高めることと主原料であるコレステロール及びビタミンCを適量摂取することで分泌力を高めるが可能で、じっさい僕は便の色が非常に悪く、さらに20代半ばで毎年「高脂血症」でひっかかるような超不健康人間でしたが、ある時からこの便の色の話を聞いて肝臓のケアと栄養補給をしっかり行うようになるうちに、いつの間にかバナナ色の便が出るようになり、高脂血症も自然と無くなってました。

さらに面白いことに胆汁の色がしっかり付き始めると腸もしっかり動いているような感じがあって排泄後のすっきり感が増しますし、その上体調と精神面の両方が安定しやすくなったのでこれはびっくりでした。今では日常の健康のバロメーターの一つにしていて実際めちゃくちゃ役に立っています。

油(脂)の分解能力は当然ダイエットにも関わってきますし、コレステロール値や血栓などの不具合にも関係してきますが、そのチェックがこんな簡単なことで出来るので、ぜひ皆さんもやってみられると良いですね。体の調整に役に立ちます。