「慢性疲労の原因と対策」について少しだけ詳しく書いてみました

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疲労が抜けなくて困っている」という悩みをよく聞きます。僕も30年以上悩まされ続けてきたのでその辛さは良く知っているつもりです。何をやるにもしんど過ぎて「やる気が出ないし」「集中力が続かないし」「体力も持たないし」で、日常生活のあらゆる面に悪影響が出ますよね。

ただもちろん治す方法はありますから、ここでは色んな考え方がある中で、僕が実際にやってみて上手くいったことを基に、重要なポイントや具体的な方法について紹介してみようと思います。

 

慢性疲労の原因はおもに3つ

1ホルモンバランスの乱れ

ホルモンは身体の修復に大きく関わっています

ホルモンというのは体の治癒・制御を行う物質の事で、体のあらゆる器官で分泌されています。そしてそのホルモンがバランスよく、且つ必要量分泌されていれば、寝ている間に正しく修復が行われ、疲労が取れるようになっています。ですが、化学物質・食品添加物・乳製品の氾濫などで体内のホルモンバランスが崩れやすくなっていることと、加齢によるホルモン分泌量の低下も相まって、寝ている間の修復力が激減している人が増えていると考えられます。

 

ホルモンバランスは腸と副腎のケアが有効

ホルモンバランスの乱れを回復させるには、働き過ぎ・精神的ストレス・食事の質・睡眠の改善を行いつつ、デトックスを行うのが有効。

ケアする臓器でいうと腸と副腎で、腸は脳と2000本の神経で直接つながっていて、更にはセロトニンという精神安定ホルモンを作っていますから、腸内環境を整えることが出来れば精神的ストレスへの耐性が高まり、脳疲労が改善しやすくなります。

 

また副腎は「成長ホルモン」と言って体を修復させるホルモンを分泌していますから、肉体的な疲労の回復に大きく影響してきます。副腎はデトックスも有効ですが、滋養強壮系や性ホルモンの分泌力を高めるハーブも同時に使っておくとより効果的です。またビタミンCを大量に消耗する臓器としても有名なのでビタミンCの小まめな摂取も効果が高いと考えられます。ハーブとビタミンCに関しては通常の食事だけで摂取するのはほぼ不可能なので、割り切ってサプリでの補給がお勧めです。腸内ケアやデトックスに関してもお勧めの方法はいくつかありますが、お金や労力がそこそこかかったりしますので、まずはご自身が取り組みやすいと思えるものを探してみて取り組んで見られたらよいと思います。

 

ホルモンバランスの乱れから慢性疲労を発症している可能性を感じられる方は、腸と副腎をケアしつつ、体の負担の軽減とデトックスを取り入れてみてください。

 

 

2肝機能低下

全身の血がきれいになると疲れが取れます

夜寝ていて疲れが取れるのは「体が修復を行ってくれている」からですが、ほかにもう一つ「肝臓が全身の血をきれいにしてくれているから」という理由があります。寝ている間に血をきれいに浄化しきることが出来ると、朝の目覚めがスッキリし、疲れも完璧に取れて爽快な一日が送れるそうです。

ところが現代人の生活環境は添加物や化学物質にまみれているため、その解毒のために肝臓が極限にまで働かされ、疲れ切っていると言います。また、肝臓自体の疲れも夜寝ることで取れるそうですが、テレビやゲームの普及、交代勤務や24時間営業のお店などの普及で「夜更かしや寝不足」が常態化し、そのことも相まって肝臓機能が大幅に低下。その結果、睡眠中に血の解毒が出来なくなり、汚れたままの血で朝目覚める為、前日の疲れを引きずったまま一日を過ごすことになり、その繰り返しで体がさらに疲弊していくと考えられています。

 

肝機能を修復するには?

肝機能の修復で有効なのは、

  • 油料理を控える
  • 外食や加工食品を控える
  • アルコールを控える
  • 調味料を和名で瓶に入ったものに切り替える
  • 22時までに就寝
  • 非加熱調理の割合を増やす(酵素を摂りたい)
  • 腸内環境を整える(腸内環境が悪いと肝臓に多大な負担がかかります)
  • アンフィスやウコンなどの肝機能増進ハーブを活用
  • ビタミンCをサプリメントで小まめに補給

以上が主なものになります。

 

肝機能が低下してるかどうかは病院検査ではわかりません

なお注意点ですが、肝機能が悪いかどうかを確認するとき、よく病院の検査数値をで判断される方が多いですが、肝臓はその機能が8割停止していても数値には出ないことも有るくらい、異常が確認されにくい臓器です。そういった事情からはっきり言って病院の検査数値は全くあてにならないので、それよりは慢性疲労・日中の異常な眠気・傷の治りの遅さ・愚痴の出やすさ(肝機能が落ちると愚痴が出やすいと言われています)などを基準にする方が確実です。

この4つの不具合に当てはまる人は肝機能が大幅に低下している可能性大なので、上記の対策を実行してみてください。きっちり行えば一週間前後で体感が出ると思います。

 

 

3ビタミン・ミネラル・タンパク質の不足

慢性疲労を招く最大の要因は栄養不足!?

慢性疲労が治らない人のほぼ全員に当てはまるのが「栄養不足」です。

ビタミンやミネラルは体を修復する際に必要な「工具のようなもの」なので、不足すると修復力を招きそれによって体全体の機能が低下。結果慢性疲労が引き起こされます。

タンパク質については体を修復する材料そのもの(細胞の主原料)なので、こちらも不足すると修復効率が低下したり新しく生み出される細胞の質が低下し、それが慢性疲労の原因になってしまいます。

 

またビタミンや、タンパク質を最小限まで分解したアミノ酸は、精神的な安定や脳の疲労回復に必要な栄養素なので、この2つが不足すると脳の慢性的な疲労を招くことにも繋がります。さらにビタミンとタンパク質(アミノ酸)は細胞内のミトコンドリアで作られる生命活動に必要なエネルギー「アデノシン三リン酸」通称ATPの産生に必要な栄養素で、この2つの栄養素が不足するとATPが作られなくなり、体温や生命力が低下して慢性的な疲労感を感じるようになります。「どこか活力が無い・湧いてこない」と感じる人はこのATPが不足しているのかもしれません。

 

栄養不足が起きる原因は・・・・

これらの栄養素が不足する原因はいくらかあって、

  • 加熱食が多い(ビタミン・タンパク質が破壊される)
  • 腸内環境の悪化(栄養吸収効率の低下とビタミンB群の産生量低下)
  • 精製食品(人が食べやすいように加工した食品・調味料)
  • 過剰な肉体的・精神的・物質的ストレス(ストレス対策に栄養素が大量に消費される)
  • 食材に含まれるの栄養量の低下

などが主に挙げられます。

 

栄養不足の解消には腸内環境の改善が必須

対策としてはこれまたたくさんあるのですが、特に重要なのが腸内環境の改善です。腸内環境が悪いと栄養の吸収効率が悪することと、腸内の善玉菌が酸素・炭素・水素・ミネラルなどを材料にしてビタミンB群を作りだしてくれるのですが、善玉菌が少ないとその産生量が激減するうえ、更には増加した悪玉菌がそのビタミンB群なども含めて栄養素を破壊してしまうので、いくら栄養を補給してもなかなか栄養不足が改善出来でません。そのような理由で腸内環境の改善は必須の条件になりますから、腸内環境を荒らす食べ物の摂取を控えたり、善玉菌繁殖に役立つ食べ物をしっかり摂ることからまずは心がけると良いと思います。

 

ビタミンやミネラルに関してはサプリメントの活用も考慮してみては!?

その上で、こちらも割り切れるならビタミンとミネラルに関してはマルチビタミン&ミネラル系のサプリメントを個人的にはお勧めしています。

理由としては「厚労省が公表している栄養素の推奨摂取量/日」を食べ物に換算すれば分りますが、食事だけで必要な栄養素を摂取するのはほぼ不可能だからです。摂取しなければいけない栄養素の種類が多いからバランス良く摂取するのが難しいし、なにより摂取しなければいけない量が多すぎて食べきれません。一日に一人でニンジン3本+キャベツ一玉食べつつ、その他にも色々な種類の食材を食べましょうねなんて無理でしょう!?。お金だってめちゃくちゃかかります。それだったら食事はある程度気を使いつつ、サプリでバランスを摂ったり不足を補う方がよほど楽で経済的で効果的です。そのような理由から「気に入るもので結構ですから何か使った方が良いですよ」とお勧めしています。

 

動物性タンパク質もしっかり摂りましょう

それからタンパク質やアミノ酸に関してですが、こちらは食事からでもある程度必要量を摂取できるという考え方も多くみられるので、人によっては動物性なら卵や脂身の無い鶏・豚、植物性なら大豆系食品を上手く活用すればそれで十分かもしれません。

もしかしたら「動物性タンパク質は体に悪いから摂らない方が良いんじゃないの?」と思われている方もおられるかもしれませんが、プラス面もたくさんありますし、なにより動物性タンパク質でないといけない部分もあります。栄養摂取のバランスさえ良ければ動物性タンパク質のマイナス面は他の栄養素が上手く打ち消してくれますから、野菜や果物などを交えてしっかり摂取されると良いですね。

 

タンパク質系のサプリメントは基本的にはお勧めしていないのですが・・・・

なおタンパク質やアミノ酸と言えば通常の食事だけでなくプロテインやコラーゲンなどの市販のサプリでも補給は出来ますから「ビタミンやミネラルをサプリで摂った方が良いなら、タンパク質もサプリの方が良いんじゃない?」と思われる方もおられるかもしれませんが、僕は基本的にはお勧めしていません。なぜなら副作用的なものが出る可能性が高いからです。

とはいえ人によってはタンパク質があまりに不足し過ぎて食事では追い付かない人もいるので、そういう方は例外的に短期間だけ使わった方が良いと思える時もあります。ですから「これは絶対」と思える注意点だけ挙げておきます。

 

プロテインアミノ酸サプリには人工甘味料が入っています

まずプロテインの注意点ですが、プロテインは粉末で販売されています。理由は一日の必要摂取量が多すぎるためにカプセルや粒にすると飲みきれないほどの粒数になってしまうためか、粒にするために配合する固める成分「滑沢剤」などとの相性が悪いためか、そういった事が考えられるのですが、とにかう粉末のまま飲むとなるとプロテインは味が大変不味いため、そのままでは誰も買ってくれません。そこでほぼ100%人工甘味料で味付けが行われています。そのお陰で美味しく摂取することは出来ますが、「健康増進」という観点からみると個人的には人工甘味料入りのサプリってどうなんだ?と思ってしまいます。これはタンパク質をあらかじめ最小単位まで分解したアミノ酸系のサプリも同様です。

 

コラーゲンは原材料に何が使われているかが重要

またコラーゲンに関してですが、こちらは稀に人工甘味料が入っていないタイプのものが見られますので、それなら使ってみても良いかもしれませんね。ただし原材料名のところを見て頂いて、フィッシュコラーゲンと書かれていたら要注意。安価なものはたいてい魚のうろこが原料になっていて、うろこには有害ミネラルなどが含まれている可能性があるのと、コラーゲンとしての質が悪いから恐らく吸収効率が悪いですから使わない方がいいと思います。高額なものになると魚の皮を原料にしたコラーゲンがあるので、それなら安全で質も良く、効果も期待できると思います。ただし一ヶ月分で一万円くらいはするはずです。安価なもので探すなら、豚の皮コラーゲンの方がまだマシかな?という所でしょうか。

 

タンパク質系のサプリは血がドロドロになりやすい?

それからタンパク質にしろアミノ酸やコラーゲンにしろ、基本的には飲んだ直後から血がドロドロになります。ですからそういうサプリを販売している筋トレジムには水素水が置かれていることが多いと思いますが、それは恐らくドロドロ血をサラサラに変える為に置かれているのだと思います。ですからご自宅でタンパク質系のサプリなどを摂られる場合は水素水でなくても良いので、水をしっかり飲んだり生の食材を食べるなどしてドロドロ血対策をしておくことが重要です。それさえきっちりやっておけば特に問題は出ないと思われます。

 

正直な所タンパク質系のサプリの説明については完全に余談だったのですが、こういう情報も知っておくと役に立ったり楽しんでいただける部分もあるかもしれないと思って書いてみました。

 

 

他にもいくつかありますが・・・・

ここまで挙げた内容のほかにも、コエンザイムQ10・Lカルニチン・αリポ酸の3つの栄養素が不足してもATP産生の効率が下がり疲れが出やすくなりますし、電磁波を沢山浴びる環境に居るとか糖の摂り過ぎなども慢性疲労の原因になりえます。

とはいえ問題や改善法はほんとにたくさんあるので全て挙げていくときりがありませんし、複雑になり過ぎてキチンと覚えることも出来ませんから上記の3つのポイントに絞って案内してみました。ちなみにタンパク質系のサプリの解説については完全に余談だったのですが、こういう情報を知っておくと役に立つことがあったり、楽しんでいただける部分があればと思って無理やり記載しておきました。

そういう余談も含めて慢性疲労が治らなくて困っている方には大変役立つ内容だと思いますので、どれかピンとくるものがあればぜひ実践してみてください。努力した分だけ体はきちんと答えてくれますよ。

 

 

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