ノーベル賞最終候補にも選ばれた腸内環境改善物質「小牧原液」

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小牧原液は、現時点では腸内環境改善物質の最高峰として認識されている成分です。学術名を「プシュケー」といい、パナソニックに役員待遇で招かれ、松下幸之助の健康管理を任された農学博士小牧久時氏によって研究開発されました。

ノーベル賞候補にもノミネートされるほどの評価を得たポイントは二つあり、

  1.    腸内に生息している乳酸菌と酵母菌双方の分泌物(バイオジェニックス)に着目したこと。
  2. 「日本人の腸内環境を整えるのに必要」と言われる40種類全ての善玉菌(16種類の乳酸菌と24種類の酵母菌)の共棲培養に成功したこと。

が挙げられます。

 

ではなぜこの二つのポイントが評価されたのか。

1つ目の乳酸菌と酵母菌の分泌物については、

  • 乳酸菌と酵母菌は夫婦のような関係性があるため、双方そろわないと繁殖が難しいことが確認された
  • 繁殖に必要なのは生きた菌ではなく、お互いが出す分泌物(バイオジェニックス)であることが確認された」

ことにあります。

さらにこの分泌物は胃酸で分解されることなく確実に腸に届いて善玉菌繁殖に役立つことも確認されたため、分泌物を抽出して経口摂取しても効果が得られることが分ったことが大きな評価に繋がりました。

 

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そして二つ目の共棲培養の件。

腸内環境を整えるためには「これ絶対に欠かせません」っていうポイントがもう一つあって、それが「必要とされる40種類全ての善玉菌をバランよく繁殖させる」事です。一部の菌だけが増えてもじつは腸内環境って整わないのだそうで、これがほんとに重要なのだとか。

そうした理由から40種類すべての分泌物を抽出できるのが一番良いのですが、これが非常に難しいそうです。

というのも善玉菌同士でも菌の相性」というものがあって、うまく種類を分けて培養していかないと、ある種類の菌は爆発的に繁殖するし、ある種類の菌は減っていくというようなアンバランスな事が起こってしまうそうです。ですから菌同士の相性を見極め、バランスよく培養できる方法を確立することが重要で、その培養法を確立できたことが小牧博士と小牧原液の評価を高めることに繋がりました。

 

こうして研究開発された小牧原液(プシュケー)は腸内の善玉菌細菌を飛躍的に繁殖させることに成功し、第13回世界発明EXPO生物化学分子生物学の部門で最高賞を受賞。また昭和50年の事になりますが、小牧博士ご自身はノーベル医学・生理学賞候補に正式ノミネートされるまでに評価されています。

そして現在でも一部の病院で薬の代わりに提案されている腸内サプリには小牧原液が主成分として採用されていることが多く、今なお医療業界からも高い評価を得続けています。

「潤性蘇菌」などはその代表的な製品の一つですね。

 

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