現代人の腸内細菌の数が激減しています

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昭和初期の人と比べると現代人の排便量は半分か、若しくは半分以下と激減しています。そして便というのは「約8割が腸内細菌の死骸」と言われています。ということは現代日本人の腸内細菌は昭和初期の人の半分まで数が減っているという事になります。

ではなぜこれほどまでに腸内細菌が減っているかというと、個人的に疑っているのが「防腐剤と抗生物質の氾濫」です。

というのも防腐剤は「菌の繁殖を抑えて食材の腐敗を防ぐ」ために使われるものですし、「抗生物質は体内の菌を死滅させる」ために使われる薬です。とくに抗生物質は「腸内細菌をほぼ全滅させる」と言われるくらい強力な菌抑制薬です。

前者は食中毒や食糧不足を回避するために必要な部分がありますし、後者も体力低下している際の感染症予防に必須な場合があるので使用されることについては仕方がないのですが、腸内細菌の繁殖を妨げてしまう要因になっていることは間違いないですね。そして「氾濫」と言えるくらい安易に使われ過ぎているような気もしていて、「それが腸内細菌の数の減少や排便量の低下につながっているのではないか?」と、こんな風に考えてみました。

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腸内細菌は免疫と密接なつながりがあって、アトピーやアレルギーなどの不具合をはじめ、がんなどの病気の抑制にも関係していることが言われています。また心の安定にも大きな影響があることが分っていて、腸内細菌の数が減少してしまうとこれらの機能がすべて低下してしまうので、必要以上に減らさないことが超重要です。

ですから防腐剤や抗生物質との関わりについて意識してみることが大事なのではないかと思い書いてみました。もちろん「可能な限り使わない方が良い」のは言うまでもありませが・・・・(^_^;)